大島ウルトラ その4 [フォトラン]
その1から読む場合はこちらから・・・
http://hasekururu5th.blog.so-net.ne.jp/2016-03-31
「大島公園」あたりから、がっつり歩いてしまい、
さすがにそろそろ走らないと・・・と、登り坂に負けずに走りだしました。
そんな時に、颯爽とバイク登場。
「おーい、調子はどうだい?ガンバレー」
おじでした。
わーい、わざわざありがとうございます。
・・・っていうか、走っているタイミングで良かった。さっきまで歩いてたし。
泉津を過ぎると波浮港まで、大島の東岸というのは、集落がありません。
当然、そうなると沿道からの声援なんてもらえないわけで。
(もちろんエイドはありますが)
そんなところで声援をもらっては、走らないわけにはいかんと奮い立つ。
こうして走りはじめると、歩いてきたところだって、
本当はもっと走れたんじゃないか?と自分のメンタルの弱さに気づかされます。
「海のふるさと村」エイドで、おじが待っていてくれました。
補給しながら喋る。
・・・まぁ、かなりキテます。なんて話しかできませんでしたが。
「じゃあまたよ見晴らし台のとこで待ってんからよ」
そういって颯爽と走り去っていきました。
おじさんありがとう。ホント、助かりました。
ここからはもう淡々と足を進めました。
何度かアップダウンに、あー、もうっと歩いてしまうことはありましたが、
ここまでの様に、だらだらと歩き続けるということはありませんでした。
筆島の急坂に戻ってきました。
行きは大変な登りでしたが、帰りは長い長い下りです。
足にだいぶきますが、稼ぐところだーと、せっせと下る。
行きでお世話になった「大滝橋エイド」が近づくと、
若者たちが大きな声で「おかえりなさーい!!」と出迎えてくれる。
ここで最後のトイレ休憩をし、明日葉の味噌汁で補給。
筆島からコースは再び登り坂に。
もう止まらないぞ~と、せっせと登る。
坂の途中にあった私設エイドで、お汁粉をいただくと、甘さがしみる。
せっせと登って「波浮港見晴らし台」に戻ってきました。
母とおじが待っていてくれました。ありがたやー。
関門閉鎖30分前。間に合ったー
しかし、この先にもう1つ、設定時間の厳しい関門があるのです。
関門時間表を確認し、あれ?あと5kmを40分?ギリギリだ。
往路では、また戻ってきた時に、ゆっくり補給すればいいか・・・と、
早々にエイドを出ましたが、次まで時間がないわ!と、やっぱりほとんど話もせずに出発。
してすぐに、おかしいな・・・?と途中で撮影していた、
「次の関門は何時何分」と書かれた看板を撮った写真で確認する。
現在86km。最終関門は91.8km。5.8kmを・・・・・・
現在16:15、関門閉鎖は17:30。
5.8kmで1時間15分もありました。
あ、なんだ余裕だった・・・・・・
焦って出発したものの、平静を取り戻す。
残り10km。もう完走は間違いない。
まだまだアップダウンは続いているが、もうカウントダウンは始まっています。
最終関門(第6関門)間伏文化会館を、余裕で通過。
2周目に入ってから目標にしてきた12時間半での完走は、ちょっと厳しくなってきたが、
まだまだ100kmの自己ベストは狙える。
もう、歩いたってゴールには間に合うけれど、ここまできたら走らないわけにはいかない。
カウントダウンは始まったが、当然、まだまだ坂は続く。
日の出前にスタートしましたが、空はだいぶ夕暮れ色になってきました。
「バウムクーヘン」に戻ってきました。
往路は下りだったので、わーい、バウムクーヘンと余裕がありましたが、
復路ではバウムクーヘン前はずっと登りです。
足元を見て、とにかく足を前に前にと出す。
三角形の利島(としま)と、新島が見えています。
三宅島は見えませんでしたが。
当初の天気予報では曇りで18時頃から雨に変わる話でしたが、
一日もってくれて本当に良かった。
パンフレットにも書かれていますが、第5、第6関門は14時間の制限時間から考えると、
厳しい設定時間になっています。
12時間半完走を目指して走ってきたから間に合ったものの、それ以降だと厳しかったかも。
島の道路は、くねくねと曲がっていて、道幅も狭く、外灯がありません。
そんなところから警察からの指導もあり、早目の設定時間になっているのでしょう。
警察めー!と思いたくなる方もいるかもしれませんが、
大島の警察官の方々は、本当にフレンドリーです。
他のウルトラでは、警察は黙々と交通整理している姿ばかり見えましたが、
大島では交通整理しながら声援を送ってくれたり、なんでもない路上で立って、
声援を送ってくれたりしています。
こんなにウルトラでフレンドリーな警察を俺は見たことがなかったです。
ありがとうございました。
野増(のまし)地域に入る頃、目の前に元町港の突堤が見えてきました。
あと3km~!
民家の玄関先に、地元の方が立って、
「おつかれさまー、がんばってね~もう少しだよ」と声援を送ってくれる。
ありがとう。
最後の最後まで、とにかく坂が続きます。
本当に平らなとこなかった・・・・・・
とにかく進むことだけを考えて、歩かずに走る。
もちろんもうペースはキロ8分とか9分に落ちてましたが。
追い越すランナーともエール交換。
ここまでくると、もうみんな仲間な気がしてきます。
残念ながら、自己ベストの更新は厳しくなりましたが。
さぁ、目の前に元町港です。
下り坂に膝が痛みを訴えますが、もう聞きません。
陽も落ちて、ここから写真がブレブレになります。
ゴール目前。
スタッフの方々に迎えられ、ハイタッチしながらゴールに近づく。
ゴールゲート。
13時間12分で完走することができました。
は~~~ぁ、なんとか完走できた。
大島でウルトラ→出たい→エントリーという短い思考回路で参加してしまい、
調べるたびに、なんだか手ごわそう・・・と冷や汗をかき、
数年ぶりに現地入りしては、完走できるか不安しかなかったけど、
ゴールゲートをくぐることができました。
GPS時計によるルートログをGoogleEARTHに表示。
地名は編集ソフトで追加。
スタート・ゴールは元町港。1周目は反時計回り(サンセットパームライン往復あり)。
2周目は反時計回りとなります。
同じく高低差ログ。こちらはソフトのまま。
だいたい公式の高低図と同じですが、基本的に上り坂と下り坂しかありませんでした。
最後の最後まで坂という、かなりタフなコースです。
「合計上昇2049m、合計下降2047m」という計測も出ております。
かなりの難コースでしたし、「リベンジの舞台」での関門を通過するには、
厳しい結果となりましたが、あちらは平坦なところもあるし、
昨年は3分前とはいえ通過しているので、
短い調整期間となりますが、しっかり身体を治して、準備していきたいと思います。
大島での完走は、間違いなく自信になりました。
完走メダルは新島ガラス製。(大島なのに)
直径8cmほどある、思ったより大きなものでした。
これを母にかけるのが、今回の目標の1つでした。
故郷とはいえ、遠い伊豆大島への遠征に付き合ってくれてありがとう。
途中のエイドに応援にきてくれてありがとう。(母がマラソンの応援にきたのは初)
ゴール後、迎えに来てもらえるなんて、これまでのウルトラ参戦から考えたら、
極楽のようでした。
(いつもなら入れる風呂を探し、行けるところまで戻ろうと夜中もドライブ)
感謝、感謝です。
おじさんにも感謝です。おとなりさんにもいつもお気遣いいただきありがとうございます。
お世話になりました。
いつものことながら、「チームつるかめ」の仲間たち、
応援してくれたみなさん、お守りをくれた人。
ありがとうございました。応えるためにも踏ん張らねばと思えました。
大会関係者さんも、長時間ありがとうございました。
「この人たちに付き合っていると14時間かかる」とおっしゃっていた方がいましたが、
その通りです。あなた方のような方がいてくださるおかげで、
我々はウルトラマラソンを走ることができます。
14時間ではありませんよね、事前の準備から、大会後までたくさんの時間を使っていただいています。
本当にありがとうございます。
最後に・・・・・・
大島のじーちゃん、ばーちゃん、やったよーーーー!!!
【OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough】
【Cyber-shot DSC-RX100M2】(メダル写真のみ)
http://hasekururu5th.blog.so-net.ne.jp/2016-03-31
「大島公園」あたりから、がっつり歩いてしまい、
さすがにそろそろ走らないと・・・と、登り坂に負けずに走りだしました。
そんな時に、颯爽とバイク登場。
「おーい、調子はどうだい?ガンバレー」
おじでした。
わーい、わざわざありがとうございます。
・・・っていうか、走っているタイミングで良かった。さっきまで歩いてたし。
泉津を過ぎると波浮港まで、大島の東岸というのは、集落がありません。
当然、そうなると沿道からの声援なんてもらえないわけで。
(もちろんエイドはありますが)
そんなところで声援をもらっては、走らないわけにはいかんと奮い立つ。
こうして走りはじめると、歩いてきたところだって、
本当はもっと走れたんじゃないか?と自分のメンタルの弱さに気づかされます。
「海のふるさと村」エイドで、おじが待っていてくれました。
補給しながら喋る。
・・・まぁ、かなりキテます。なんて話しかできませんでしたが。
「じゃあまたよ見晴らし台のとこで待ってんからよ」
そういって颯爽と走り去っていきました。
おじさんありがとう。ホント、助かりました。
ここからはもう淡々と足を進めました。
何度かアップダウンに、あー、もうっと歩いてしまうことはありましたが、
ここまでの様に、だらだらと歩き続けるということはありませんでした。
筆島の急坂に戻ってきました。
行きは大変な登りでしたが、帰りは長い長い下りです。
足にだいぶきますが、稼ぐところだーと、せっせと下る。
行きでお世話になった「大滝橋エイド」が近づくと、
若者たちが大きな声で「おかえりなさーい!!」と出迎えてくれる。
ここで最後のトイレ休憩をし、明日葉の味噌汁で補給。
筆島からコースは再び登り坂に。
もう止まらないぞ~と、せっせと登る。
坂の途中にあった私設エイドで、お汁粉をいただくと、甘さがしみる。
せっせと登って「波浮港見晴らし台」に戻ってきました。
母とおじが待っていてくれました。ありがたやー。
関門閉鎖30分前。間に合ったー
しかし、この先にもう1つ、設定時間の厳しい関門があるのです。
関門時間表を確認し、あれ?あと5kmを40分?ギリギリだ。
往路では、また戻ってきた時に、ゆっくり補給すればいいか・・・と、
早々にエイドを出ましたが、次まで時間がないわ!と、やっぱりほとんど話もせずに出発。
してすぐに、おかしいな・・・?と途中で撮影していた、
「次の関門は何時何分」と書かれた看板を撮った写真で確認する。
現在86km。最終関門は91.8km。5.8kmを・・・・・・
現在16:15、関門閉鎖は17:30。
5.8kmで1時間15分もありました。
あ、なんだ余裕だった・・・・・・
焦って出発したものの、平静を取り戻す。
残り10km。もう完走は間違いない。
まだまだアップダウンは続いているが、もうカウントダウンは始まっています。
最終関門(第6関門)間伏文化会館を、余裕で通過。
2周目に入ってから目標にしてきた12時間半での完走は、ちょっと厳しくなってきたが、
まだまだ100kmの自己ベストは狙える。
もう、歩いたってゴールには間に合うけれど、ここまできたら走らないわけにはいかない。
カウントダウンは始まったが、当然、まだまだ坂は続く。
日の出前にスタートしましたが、空はだいぶ夕暮れ色になってきました。
「バウムクーヘン」に戻ってきました。
往路は下りだったので、わーい、バウムクーヘンと余裕がありましたが、
復路ではバウムクーヘン前はずっと登りです。
足元を見て、とにかく足を前に前にと出す。
三角形の利島(としま)と、新島が見えています。
三宅島は見えませんでしたが。
当初の天気予報では曇りで18時頃から雨に変わる話でしたが、
一日もってくれて本当に良かった。
パンフレットにも書かれていますが、第5、第6関門は14時間の制限時間から考えると、
厳しい設定時間になっています。
12時間半完走を目指して走ってきたから間に合ったものの、それ以降だと厳しかったかも。
島の道路は、くねくねと曲がっていて、道幅も狭く、外灯がありません。
そんなところから警察からの指導もあり、早目の設定時間になっているのでしょう。
警察めー!と思いたくなる方もいるかもしれませんが、
大島の警察官の方々は、本当にフレンドリーです。
他のウルトラでは、警察は黙々と交通整理している姿ばかり見えましたが、
大島では交通整理しながら声援を送ってくれたり、なんでもない路上で立って、
声援を送ってくれたりしています。
こんなにウルトラでフレンドリーな警察を俺は見たことがなかったです。
ありがとうございました。
野増(のまし)地域に入る頃、目の前に元町港の突堤が見えてきました。
あと3km~!
民家の玄関先に、地元の方が立って、
「おつかれさまー、がんばってね~もう少しだよ」と声援を送ってくれる。
ありがとう。
最後の最後まで、とにかく坂が続きます。
本当に平らなとこなかった・・・・・・
とにかく進むことだけを考えて、歩かずに走る。
もちろんもうペースはキロ8分とか9分に落ちてましたが。
追い越すランナーともエール交換。
ここまでくると、もうみんな仲間な気がしてきます。
残念ながら、自己ベストの更新は厳しくなりましたが。
さぁ、目の前に元町港です。
下り坂に膝が痛みを訴えますが、もう聞きません。
陽も落ちて、ここから写真がブレブレになります。
ゴール目前。
スタッフの方々に迎えられ、ハイタッチしながらゴールに近づく。
ゴールゲート。
13時間12分で完走することができました。
は~~~ぁ、なんとか完走できた。
大島でウルトラ→出たい→エントリーという短い思考回路で参加してしまい、
調べるたびに、なんだか手ごわそう・・・と冷や汗をかき、
数年ぶりに現地入りしては、完走できるか不安しかなかったけど、
ゴールゲートをくぐることができました。
GPS時計によるルートログをGoogleEARTHに表示。
地名は編集ソフトで追加。
スタート・ゴールは元町港。1周目は反時計回り(サンセットパームライン往復あり)。
2周目は反時計回りとなります。
同じく高低差ログ。こちらはソフトのまま。
だいたい公式の高低図と同じですが、基本的に上り坂と下り坂しかありませんでした。
最後の最後まで坂という、かなりタフなコースです。
「合計上昇2049m、合計下降2047m」という計測も出ております。
かなりの難コースでしたし、「リベンジの舞台」での関門を通過するには、
厳しい結果となりましたが、あちらは平坦なところもあるし、
昨年は3分前とはいえ通過しているので、
短い調整期間となりますが、しっかり身体を治して、準備していきたいと思います。
大島での完走は、間違いなく自信になりました。
完走メダルは新島ガラス製。(大島なのに)
直径8cmほどある、思ったより大きなものでした。
これを母にかけるのが、今回の目標の1つでした。
故郷とはいえ、遠い伊豆大島への遠征に付き合ってくれてありがとう。
途中のエイドに応援にきてくれてありがとう。(母がマラソンの応援にきたのは初)
ゴール後、迎えに来てもらえるなんて、これまでのウルトラ参戦から考えたら、
極楽のようでした。
(いつもなら入れる風呂を探し、行けるところまで戻ろうと夜中もドライブ)
感謝、感謝です。
おじさんにも感謝です。おとなりさんにもいつもお気遣いいただきありがとうございます。
お世話になりました。
いつものことながら、「チームつるかめ」の仲間たち、
応援してくれたみなさん、お守りをくれた人。
ありがとうございました。応えるためにも踏ん張らねばと思えました。
大会関係者さんも、長時間ありがとうございました。
「この人たちに付き合っていると14時間かかる」とおっしゃっていた方がいましたが、
その通りです。あなた方のような方がいてくださるおかげで、
我々はウルトラマラソンを走ることができます。
14時間ではありませんよね、事前の準備から、大会後までたくさんの時間を使っていただいています。
本当にありがとうございます。
最後に・・・・・・
大島のじーちゃん、ばーちゃん、やったよーーーー!!!
【OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough】
【Cyber-shot DSC-RX100M2】(メダル写真のみ)
2016-04-04 12:43
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コメント(2)
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はじめまして。
伊豆大島ウルトラのフォトランを感慨深く拝読させていただきました。
私も伊豆大島を走ったこともあり、写真を見ながらレースを思い出していました。前半は非常に近いところではしっていたと思います。(実際私が写っている写真もあります^^;)
また、昨年佐渡島を走るときに、こちらのブログを参考にさせていただきました。写真があるとイメージわきやすいですね。
ということで、勝手に自分のブログからリンクさせていただきましたのでご報告がてら、書きこませていただきました。
by あきのぽん (2016-04-04 17:24)
あきのぽんさん>>
はじめまして、書き込みありがとうございます。
伊豆大島に参加されていたのですね。同じ参加者の方からコメントいただけてうれしいです。
昨日はお疲れ様でした。そして完走おめでとうございます。
しかも佐渡エコジャーニーも参加されたんですね。
自分は昨年は参加できなかったので、うらやましいです。
ブログは自分の備忘録的に書いているので、
情報量は少ないと思いますが、何かしら参考になったのなら幸いです。
リンクありがとうございます。
by hαse (2016-04-07 12:51)