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FUJI 5 LAKES -2- [フォトラン]

その1から読む場合はコチラから・・・
 ⇒ http://hasekururu5th.blog.so-net.ne.jp/2016-04-27

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富士五湖3つ目、精進湖(しょうじこ)までまわってきました。
5つのうちで一番小さい精進湖ですが、1周しようと思うとそれなりに大きい。

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精進湖民宿村に入るところで、他の部門のランナーとはお別れ。
ここから本栖湖に向かうのは5LAKESのランナーのみです。

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本栖湖を1周して戻ってきたランナーと、エール交換しながら下っていきます。
行きは下りだけど、戻ってくる時は上りだな・・・・・・

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本栖湖手前、道路を横断するために今年ももちろん「地下道通る」
ここにきて階段ってのは、自分のリズムで走れないので辛いところ。

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本栖湖に着いたところが、75km第4関門。
ここも制限の30分前に通過。70kmを越えると身体の疲労が激しくなってきます。
2か所目のトランジット袋受け取りポイントなので、袋を受け取ってアミノ酸ゼリーを飲む。
この先もうアミノ酸補給できないしな・・・と、半分だけ飲んでポケットに入れ、
100km過ぎで飲むことにしました。

エイドで固形物摂って、水分摂って、早々に再出発。

去年は本栖湖でだいぶ歩いてしまったんですよね。時間はまだある。
ここで歩かなければ完走は見える・・・・・・

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精進湖前から時々まぶしい日が射していましたが、本栖湖は濃霧。
こうなると、もはや海に見える。
日差しが暑いなと思ったハズが、今度は霧のおかげで少し肌寒い。

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ここから歩き癖がついたんだよな・・・という坂を今年は走って登り、
「1000円紙幣の裏の富士山」ポイントにあるエイドに到着。

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もちろん濃霧のため、今年も1000円札の絵は見ることができず。

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ここで歩かなければ・・・!!
と思うのだけど、湖畔を行くようで、じつはアップダウンが多い。
走っていると、ダウンなんてほとんどなくてアップばかりな気がする。

あの坂ばかりの伊豆大島だって走ったんだ、こんな坂に負けられない。
そう思うも、思うように走れない。

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くそー、また上りか!?
こんなに上りばかりだったろうか?

歩いているランナーを見ると、自分も歩いてしまおうという誘惑にかられる。
だめだめ、今年は本栖湖では1歩も歩かない。
気を引き締めて、とにかく前に進む。

やっとのことで本栖湖をまわり、先ほど関門だったエイドに戻ってきた。
俺が来てから30分後に閉鎖されているので、閑散としている。
軽く補給して再スタート。
身体はかなり重い。痛み止め飲もうか?
昨年はここで痛み止めの薬を飲んだ。今年もポーチには入っている。
でも、痛み止めを飲んで走り続けた反動に昨年は参ったので、
念のために持ってはいるものの、反動が怖くてあれから1年、飲んだことがない。
うん、やっぱり飲まないでおこう。
疲労は強いけど、どこかが激しく痛むわけでもない。

さぁ、ここから富士北麓公園まで戻るぞ。去年より時間はある。大丈夫さ。

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復路ももちろん、交差点を横断するために「地下道通る」
階段のリズムが憎い。坂の方の角度もつらい。
頑張れ、前の人。

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下ってきたのだから、当然、精進湖までは上り。
もう本栖湖からずっと登ってばかりな気がする。
どこかで下っているハズなんだけど、下った記憶なんてない。

精進湖まで戻ってきたが、民宿村の平坦な道路でも体が重い。

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さあ、精進湖から西湖までの、長い長い上り坂。
さすがに歩こうか?とチラッと頭をかすめるが、
去年の俺にできて、今年の俺にできないハズがない。
と強い決意で走ってあがる。
もちろん駆け上がるなんてことはできないので、
歩いているのとペースは変わりなかったかもしれませんが。

「吉田うどん」のエイドで、また食べる。
去年は、食べていて間に合うのか?という時間だったけど、1杯いただくくらいの時間はありそう。

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西湖までもどってきて、もうすぐ関門だというのに、ここにきてまた上り。
あれ?さっきまで時間があったハズなのに、ずいぶん余裕がなくなっている。
とにかく上がらんば・・・と、上るも先が見えない。
あと数キロで関門・・・・・・
いよいよ時間がない。足も上がらない。
関門を突破できたとして、この先、行けるんだろうか。
いっそここで終わってしまった方がいいんじゃ・・・・・・
余計な思いが頭を駆け巡る。
身体はいっぱいいっぱい。とにかく上るしかない・・・・・・

98.9km第6関門に閉鎖3分前に到着。
余裕があったのに、結局、去年と同じ時間だ。

・・・・・・はぁ、着いてしまったな・・・・・・

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この関門で飲もうと思ってポケットに入れていた、アミノ酸ゼリーの残りを飲む。
エイドで補給しているうちに、関門が閉鎖される。

ここで「終わりです」って宣言されていた方が幸せだったかもな。
でも、通っちゃったしな、行けるところまで行くしかないか。
とりあえず最後の関門、ステラシアター(113km)に18時までには着きたいという目標。
最後は登り坂だから、残り5kmでも1時間は欲しいからだ。

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もう頑張ってもキロ8~9分ペース。
歩いているよりはマシな程度。
どうにか100km地点は越えた。

ふと振り返ると・・・・・・あ、あれはもしかして回収車!?
うわー、関門は突破したけど、あれがくるのか・・・・・・
いや、まだ距離はある。

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よっし、西湖の端が見えた。せめてあそこまでは・・・・・・
後ろでエンジン音がする。
追い越し禁止区間じゃないんだから、気にせずに追い越してくれよと、
後ろの車に合図をしようと振り向いたら、
回収車がいた。
もう来たのかー!?ここで終わりか・・・・・・
と、覚悟を決めたのだが、なんだかあちらからは止めないようだ。
そうか、一応まだ制限時間は残っているわけだから、
こちらから止めますと言わない限りは、走らせてくれるのか。

しかし、真後ろから付いてくるエンジン音。
な、なんというプレッシャー!!
最後尾初体験の俺はドッキドキである。
やめれってか?もうあきらめれってか!?

はいはい、わかりましたと覚悟した時、俺の前にランナーが見えた。
こうなると困ったもので、前の人より先に終わりたくねぇなんて思ってしまう。
俺はあんたより長く走るぜ・・・!
見知らぬランナーに勝手に対抗心を燃やし、後ろからのプレッシャーを受けつつ、
走り続ける。

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西湖と河口湖の間にある、あの急な坂まで来た。
あー、この先のエイドで終了かな・・・・・・
エイドに入る。回収車はエイドの手前で止まる。「待ってますよ」と言わんばかりに。
参ったなぁ・・・と苦笑いで、エイドで給水。
もうこの給水だって必要のないものかもしれない。
さて、ここまでかなと思いながら、コースに戻ろうとするも、
やはりあちらからは止めないみたいだ。
それどころか、エイドにいた他のランナーがリタイヤするのを回収している様子。
いいのかい?止めなければ俺は逃げるぞ!!
逃げられるところまで逃げてやるー!とエイドを出る。

戻ってきたぜ河口湖。
ホッとしたのもつかの間、真後ろからエンジン音。
・・・もう来ましたか・・・・・・
しかし、俺の前にランナーがいる。あの人に負けたくない。
もう足はフラフラで、路面の細かい段差でよろめく。
時計を見る。もう明らかに最終関門の制限時間にすら間に合わない時間だ。
どれくらい走っていたでしょうか。
前にいたランナーがついにバスに乗りました。

さて、俺もそろそろ本当に決断する時がきたようです。
あーあ、今年もダメだったか~
ずっと調子よく来れて、本栖湖だって今年は走りきったのになぁ。
でもまぁ、今年は悔いはない、かな?

狭い道路だったので、車を停められそうな広い場所があるところまで粘って足を止め、
後ろの回収車に笑顔で手を上げて、
「リタイヤします!」
と、宣言しました。
これで今年の「チャレンジ富士五湖」は終わりました。

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今年の富士五湖は106kmで終了。13時間25分でした。
昨年は最終関門のステラシアター直前まで行けたのに、今年はずっと手前で終わってしまいました。
しかし、やりきった感じがして、なんだか清々しい気分でした。
じつは、今年の俺には隠れ目標がありました。
それは「完全完走」です。つまり途中で歩くことなく走りきるということ。
途中で失格ということにはなりましたが、106kmは歩きませんでした。
これまでのウルトラマラソンでは計画的に歩いたりしていたので、
106kmを歩くことがなかったというのは、俺としては初めてのこと。
途中だって、昨年よりはずっと頑張れました。
大会前から痛む部分がありましたけど、うまく付き合えましたし。
だからかな、なんだかやりきった気がするんですよね。


118kmをこの関門設定で完走するには、
俺のランナーとしてのレベルをもう2つ3つ上げないとダメなようです。
そもそも100kmの自己ベストが98.9km関門の制限時間より30分も遅いというのは変わってないので・・・
走る前から決めていたことですが、俺は今年でいったん「チャレンジ富士五湖」から卒業します。
卒業っていうか中退ですけど。
なので持てる力は全部出そうと挑んできました。
それが、清々しい気分で終われたので、後悔なく卒業できます。
いつか、また「チャレンジ富士五湖」を走る機会を作れるようになったら、
その時にはまた帰ってきたいと思います。
100kmの部に下げるってのも納得いかないので、あくまで「FUJI 5 LAKES」で完走したいです。


最後に、今回もたくさんの応援をくれた「チームつるかめ」をはじめとするラン友のみなさん、
大会関係者のみなさん、ボランティアのみなさん、ありがとうございました。
苦しかったけど、とても気持ちよく走ることができました。


【OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough】


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